こんにちは、キラです。
前回に続いて、ネットに画像を公開する際に知っておいた方がよいかな?と思うお話です。
皆さんは「Exif情報」と言うものをご存知でしょうか?
「Exif情報」とは、スマートフォンやデジタルカメラで写真を撮影した際、自動的にファイルに付与される色々なデータの事です。
この「Exif情報」、プライベートでのみ利用する場合は非常に便利なデータである反面、とても危険な一面も持っているデータなのです。
「Exif情報」とは?
「Exif」の読み方は「エグジフ」とか「イグジフ」で、「Exchangeable Image-File Format」の頭文字を取った物です。
スマートフォンやデジタルカメラで撮影した画像データに付与されている情報で、いつ、どこで、どんな状況で、どんな設定で、等々の撮影時の情報が記録されています。
以前はJPEGファイル、TIFFファイル、JPEG XRファイルの3種類のファイル形式にのみ対応しているいると言われていましたが、現在ではPNGファイルもEXIF情報を保持できるようになっているようです。
例えば、この写真、↓
昨日スマートフォンで撮影した風景なのですが、スマートフォン上でファイルの情報を確認すると
- 撮影場所(緯度・経度)
- ファイル名(DSC_0267.jpg)
- 撮影日時(2022/11/1 12:49)
- 解像度(1920×1080)
- シャッタースピード(1/385秒)
- F値(1.9)
- ISO感度(50)
- フラッシュ(発光なし)
- ホワイトバランス(自動)
- レンズ焦点距離(3.9mm)
- カメラメーカー名(*******)
- カメラ機種名(*****)
- 露出補正(±0.0)
- サイズ(562KB)
と言う情報が記録されています。
これが「Exif情報」(の一部)です。
パソコンで「Exif情報」を確認する方法
方法1:ファイルのプロパティで確認する
①対象の画像ファイルを右クリックして[プロパティ]を選択します。
②[詳細]タブをクリックします。
③画像ファイルの詳細情報が表示されます。
方法2:標準アプリの「フォト」を使用して確認する
①対象の画像ファイルを「フォト」で開きます。
アプリの設定をデフォルトのまま変更していなければ、画像ファイルをダブルクリックすると「フォト」で開きます。
②ツールバーの[i](ファイル情報)をクリックします。
③ウインドウ右側に「情報ウインドウ」が表示されます。
「Exif情報」の便利なトコロ
- 撮影日時や撮影場所等で画像の整理や管理ができる
- 撮影時の機器や設定情報を確認できるので、その後の撮影技術に活かす事ができる
- 撮影状況や設定等の情報共有ができる
「Exif情報」の危険なトコロ
- デジカメによっては、著作権者の項目から本名やニックネームを特定される事がある
- 位置情報と画像の風景から、自宅や勤務先等の場所を特定される可能性がある
- 撮影日時と画像の内容から、誕生日等の記念日やイベント等を特定される可能性がある
- 使用機器や趣向、撮影者がどんな人か分かる可能性がある
「Exif情報」を削除する方法
「Exif情報」から個人情報を特定される可能性のある情報を削除するには以下の操作を行って下さい。
①対象の画像ファイルを右クリックして[プロパティ]を選択します。
②[詳細]タブをクリックします。
③[プロパティや個人情報を削除]をクリックします。
④[可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成]をチェックして[OK]をクリックします。
⑤ファイル名の後ろに「 – コピー」と追記されたファイルが作成されます。
オリジナルの画像情報(左側)と、削除後の画像情報(右側)を比較してみました。
赤枠で囲んだ部分が削除された情報です。
上記の方法は、複数ファイルを一度に選択して行う事も可能ですし、また、[詳細]タブの項目を個別に削除する事も可能ですので試してみて下さい。
尚、「フォト」を使用すれば、撮影日を「削除」ではなく「編集」する事も可能ですが、ある意味「改ざん」と言う処理になってしまうのでお勧めはできません。
最近では、有名どころのSNSでは、写真をアップする際に位置情報を削除してくれたり、企業等で採用・導入されている無害化システム等は、メールに画像ファイルが添付されていると「Exif情報」そのものを削除してくれるものもあるようです。
それでも、念には念を入れ、ネット上にスマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真をアップする際は、自ら対策を行っておく事をお勧めします。
また、「JPEGファイルをPNGファイルに変換するとEXIF情報が削除される」と記載された情報もあるようですが、前述の通り、現在ではPNGファイルにも「Exif情報」は付与されますので、「変換すれば安心!」と言うような最新でない情報にはお気をつけ下さい。
あとがき
不特定多数の閲覧者に自分を曝してしまう可能性もある「EXIF情報」ですが、取り扱い方を間違わなければデータ管理をする上では非常に便利な情報にもなり得ます。
自分が撮影した写真にどのような情報が付与されているのか一度確認して、取り扱い方に対する意識を変えてみるのも良いと思います。
Windows標準の機能やアプリだけでも最低限の管理はできると思いますし、便利なフリーソフト等もあるようですので、撮影した写真が多数の方々の目に触れるような使い方をする場合は十分気を付けて下さいね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではでは。
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